ANAグループ「AirJapan」がラストフライト 成田発バンコク行きNQ1便、道廣機長が感謝の挨拶

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2026年3月28日、ANAグループのエアージャパンが運航する「AirJapan」がラストフライトを迎えた。成田空港では、同ブランドとしての最終便となるバンコク行きNQ1便の出発に先立ち、出発ゲート前で乗務員による記念のフォトセッションと乗客に向けた挨拶が行われた。ラストフライトとなる同便にはほぼ満席となる予約が入り、多くの乗客に見守られる中での出発となった。

AirJapanは2024年に運航を開始し、「Fly Thoughtful」をブランドコンセプトに、日本らしいおもてなしを手軽で自由に楽しめる新しい旅の形を追求してきた。セレモニーでは、エアージャパン運航部部長である道廣直幹機長が登壇し、AirJapanには2つの大きな使命があったと説明。ひとつは「海外のお客様を日本のおもてなしでお迎えすること」、もうひとつは「日本のお客様の『もっと気軽に海外へ行きたい』という願いを叶える新しい旅のあり方を提供すること」であったと述べた。

プロジェクト初期から参画していたという道廣機長は、機体が格納庫でお披露目された際の発足時の高揚感や、初フライトとなった韓国・仁川便で乗客がコックピットに向かって手を振る光景を鮮明に覚えていると回顧。そして、この日のバンコク行き最終便がほぼ満席となったことを受け、「多くのお客様にご利用いただく様子を拝見し、私たちのやってきたことは間違いではなかった、役割をしっかりと果たせたのではないかと確信している」と力強く語った。

AirJapanブランドとしての運航は休止され、今後はANAとPeachのデュアルブランド戦略へと移行するため、同ブランドのフライトはこの日をもって一区切りとなる。しかし道廣機長は、「皆様からいただいた温かいお言葉や、ここで培った知見は、ANAグループの今後の発展のための大きな財産として引き継いでいく」と強調。さらに「形を変えましても、私たちはこれからも皆様の空の旅を支え続けていく」と今後の決意を表明した。

挨拶の終盤では、行き先であるタイの乗客に向けてタイ語でのメッセージも読み上げられた。道廣機長は「私はタイが大好きです。食べ物も美味しいですが、何よりタイの人はとても優しい。ここへ飛んでくる時は、いつも幸せな気持ちでした」と語りかけ、これまでの愛顧に対する深い感謝の意を示していた。

また、これまでの累計旅客数(最終日までの見込み値)が96万8900人に達したと発表があった。同ブランドはこれまで、ソウル(仁川)、バンコク、シンガポールの3路線で合計4124便を運航。最も利用者が多かったのはソウル(仁川)線で、1520便の運航に対し36万9500人を輸送。次いでバンコク線が1514便で34万4200人、シンガポール線が1090便で25万5200人という実績であった。

搭乗ゲート近くには記念撮影用のパネルと、インスタンカメラを用意。また搭乗客へは、記念品も配布された。AirJapan最後の便はNQ1便は、18時とオンタイムでバンコクへと向けて出発した。

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