キャセイパシフィック航空、創立80周年記念の特別塗装機「レタスサンドイッチ」を成田で公開

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キャセイパシフィック航空は、創立80周年を記念した特別塗装機を成田国際空港で報道陣に公開しました。今回公開されたのは、同社の主力機材であるエアバスA350型機に、かつて「レタスサンドイッチ」の愛称で親しまれた緑と白のストライプ塗装を施した機体です。

この特別塗装は、同社が「アジア航空業界の黄金時代」と位置づける1950年代後半から1990年代にかけて採用されていたデザインを復刻したものです。機体側面に描かれた特徴的な緑と白の縞模様は、長らくボーイング747型旅客機(ジャンボジェット)の塗装として定着していましたが、2016年の同型機の旅客運用終了とともに姿を消していました。今回、80周年という節目にあたり、現在の主力機であるエアバスA350型機と、貨物機であるボーイング747型機(キャセイカーゴ)の計2機でこのデザインが復活しました。

成田空港で行われたプレス向けのイベントでは、担当者から「このデザインを次世代機であるA350に塗装することで、キャセイの過去と未来をつなげていきたい」と説明があり、往年の航空ファンだけでなく、新しい世代にも同社の歴史を感じてほしいとの意向を示しました。

キャセイパシフィック航空は1946年、ロイ・ファレルとシドニー・デ・カンツォという2人の元空軍パイロットによって香港で設立されました。当初はオーストラリアから中国へ物資を輸送する貨物事業から始まりましたが、その後、香港の発展と共に成長を遂げ、現在では世界100都市以上を結ぶ国際的な航空会社となっています。日本路線に関しては、1959年に羽田空港へ就航し、翌1960年には大阪(伊丹)空港へ初の国際線として乗り入れるなど、長い歴史を有しています。

また、80周年記念事業の一環として、機体塗装の復刻に加え、歴代ユニフォームの着用キャンペーンも実施されます。2026年を通じて、約2,000名の客室乗務員と約390名の地上職員が、過去に採用されたユニフォームを着用して業務にあたります。対象となるのは1946年の創業当初のミリタリー調のデザインから、ピエール・バルマン(1974-1983年)、エルメス(1983-1990年)、ニナ・リッチ(1990-1999年)といった著名デザイナーが手掛けたものまで、9つの時代のデザインが含まれます。

同社は現在、単なる航空会社から「プレミアム・トラベル・ライフスタイル・ブランド」への進化を掲げています。機材、客室、ラウンジ、デジタル革新、サステナビリティ分野に対し、今後7年間で1,000億香港ドル以上の投資を行う計画を発表しており、今回の復刻塗装機の運航も、同社の歴史を尊重しつつ未来への前進を示す取り組みの一つと位置付けられています。

今回公開された特別塗装機は、今後、通常の定期便として世界各地のネットワークで運航される予定です。

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