一般社団法人九州MaaS協議会、トヨタファイナンシャルサービス株式会社、および全日本空輸株式会社(ANA)は2026年7月23日、九州MaaSのプラットフォームであるおでかけアプリ「my route(マイルート)」において、ANAが展開する「Universal MaaS」のバリアフリー情報と連携したサービスを同月28日より開始すると発表した。
本連携は、国土交通省の令和8年度「観光MaaS推進事業」に採択された「九州MaaSサービス高度化事業」の一環として実施される。高齢化の進展や多様な移動ニーズの高まりを背景に、従来の経路検索サービスでは十分に考慮されていなかった段差やエレベーターの位置などの情報を提供し、移動に不安を感じる人々が安心して移動できる環境を整備することを目的としている。
サービスの開始により、「my route」アプリ内のマルチモーダル設定で「バリアフリー情報」をONに設定することで、徒歩区間におけるバリアフリー情報が確認可能となる。これにより、車いすやベビーカーの利用者も安心してルートを検索できるようになる。さらに、ルート詳細画面からANAが提供する「ユニバーサル地図/ナビ」へ遷移することで、目的地の周辺にある段差、スロープ、エレベーターの位置など、より詳細な情報を確認することができる。




今回の連携における3社の役割は以下の通りである。一般社団法人九州MaaS協議会は事業主体として、九州MaaSサービス高度化事業の推進および地域への実装を担う。トヨタファイナンシャルサービス株式会社は、MaaSプラットフォーム「my route」の提供と、新たなバリアフリールート案内機能の開発を行った。全日本空輸株式会社(ANA)は、「Universal MaaS」の推進とバリアフリーデータの連携、ならびに「ユニバーサル地図/ナビ」の提供を担当する。
「Universal MaaS」は、障がいや高齢など何らかの理由により移動にためらいのある層が、快適に移動を楽しめる社会の実現を目指すANAの取り組みであり、全国の自治体や企業と連携して展開されている。提供される「ユニバーサル地図/ナビ」では、最短ルートのほか、自治体の公式情報やユーザーが投稿した車いすの走行ログを活用したスポットのバリアフリー情報などが掲載されている。一方、「my route」は、多様な交通手段の検索や交通チケットの購入機能を持ち、地域の交通や観光情報をワンストップで提供するアプリである。今回の連携は、これら両社の強みを組み合わせたものとなる。
九州MaaS協議会は、「九州MaaSグランドデザイン」に基づき、九州が一体となった公共交通の利用促進、九州観光の振興、多極交流の実現を目指している。その取り組みの柱の一つとして「移動環境の整備」と「情報発信」を掲げており、本連携を通じて「ボーダレスな移動環境」の提供を図る。3社は今後も協力し、移動にためらいのある人々を含め、九州における「誰もが安心して移動できる社会」の実現に取り組んでいく方針である。


